運のいい人

うちの父方の祖父は正に運のいい人です


うちの祖父は2回戦争に行っているのですが、一回も戦地で戦っていません


一回目に戦地に戦艦に乗るはずだったのですが、持病の神経痛が悪化して、病院に入院してしまったんです


でも、その乗るはずだった戦艦は敵から撃沈されてしまったんです


もし、病院に入院していなかったら、祖父はその時に戦死していたと思います


そして、2回目に戦争に出たのですが、満州で直ぐに敵側に捕まって捕虜になってしまったんです


で、満州の炭鉱で重労働をさせられたんですが、敵側の幹部に気に入られて


祖父だけは、食堂のキッチンボーイとして雇われて


炭鉱の重労働はしなくて良かったらしい


そして、父の家族は長崎に住んでいたのですが、原爆が落ちる少し前に福岡に引っ越したので


原爆に被害に遭わなくて良かったそうです


祖父は本当に穏やかな人で、周りの人から仏様のような人とよく言われていたそうです


運のいい人


それは正に神様から好かれるような人なんだと思います